杉本貞光・新作


陶芸家・杉本貞光は信楽に築窯しながら、信楽以外の楽・高麗物・美濃や塑像など
幅広く手掛ける作家として知られています。
それは、彼が生涯のテーマとして掲げる”桃山に帰れ”に基づくものです。
彼の師であった故立花大亀老師は現代茶道の変質に警鐘を鳴らし
「利休に帰れ」と利休が完成した”侘び茶の心”を現代に問うた名僧でありました。
その師から「桃山を見よ」と桃山時代に生まれた茶陶の世界に
生涯を掛けて挑めと教示を受け、それに挑み続けています。
室町末期から桃山の文化が花咲いた頃、朝鮮半島から招来されたり、
各地の窯場で生まれた茶陶は現代に至るまで我が国の至宝として大切に扱われてきました。
その茶陶はそれぞれの世界を持っています。
それを一つ一つ根底にある思想から丹念に研究し、
それぞれのルーツに基づいた土と手法で古器に迫る作品を作り続けています。

杉本貞光桃山陶への挑戦の軌跡

それは信楽・伊賀から始まり、長次郎・本阿弥光悦の楽、高麗物の井戸・粉引、
そして、この10年の間に渋紙手・織部・志野を発表し、
昨年来、美濃陶の黄瀬戸・瀬戸黒、高麗物の蕎麦・ととやの茶盌を
精力的に制作しています。

※下にご案内する作品の他にもございますので、お問い合わせください。

瀬戸黒茶盌 seto-1 黄瀬戸茶盌 ki-3 志野茶盌 shi-28 紫志野茶盌 shi-47 織部志野茶盌 shi-31


蕎麦茶盌 soba-6 ととや茶盌 soba-3 黄伊羅保茶盌 ki-4