2017.2.26 竜泉窯青磁

中国陶磁の代表的なやきものと言えば青磁
B.C.5世紀頃には既に原始的な青磁が焼かれています。
宋代に最盛期を迎え
汝窯・南宋官窯などで名品が生まれます。
その中で宋代から明代まで長きに亘り
膨大な量の青磁を産んだ窯が
浙江省の竜泉窯です。
日本では宋代の作品を砧青磁と呼び
最高の青磁として、世に伝えられています。
次代の元の作品は天龍寺船でもたらされたことから
天龍寺青磁と呼ばれています。
明代になると衰退していきますが
最後の輝きの作品群を七官青磁と名付け
侘び茶の風情に適うものとして
日本の茶人たちに愛好されました。
                  天龍寺青磁酒会壺茶入