スマトラ・バティック
スマトラはインドネシアの中でも地理的にもインドに近く、 その影響を早くから受け、インド文化の窓口となりました。 インド更紗もスマトラを経てジャワに入り独特の発展を遂げ、 ジャワ更紗(バティック)として多彩な作品を生み出しています。 インド更紗が押し版で文様を染める手法に対し、 インドネシアではロウケツ染めが主流となります。 この布はスマトラ・ジャンピで作られたもので、 70年ほど前のものと推定されます。 イギリス製の上質な綿布にインドの押し版の手法と ロウケツ染めの手法を併用した作品です。 パギソレ(朝夕)様式とで作られています。 一方の端の赤は朝を他方の青は夜を表しています。 ノコギリの文様はイスラムの影響です。 |
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