宋代の建窯で焼かれた |
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禾目天目盃です。 |
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建盞は本来、黒釉のやきもので |
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還元炎で真の黒 |
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烏盞(うさん)を目指して |
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焼かれたものですが |
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温度が上がり過ぎたり |
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空気が入り酸化炎になったり |
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焼成の条件の変化により |
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様々な釉調の作品が生まれました。 |
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茶碗が主体ですが盃も焼かれています。 |
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盃は闘茶の儀式の中で |
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水を吟味するために |
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使われたとする説が有力です。 |
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この盃は口辺部の酸化した鉄釉が垂れ |
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その模様を中国では |
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兎の毛に見立て、兎毫盞 |
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わが国では稲の穂先に |
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見立て、禾目と呼んでいます。 |
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鉄色の土、屹立した高台、 |
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高台内の浅い削り |
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これらは建盞の特徴を |
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よく表しています。 |
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古美術研究家・島津法樹氏 鑑定書付
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