2016.12.08  長次郎

言わずと知れた楽家の初代。
千利休が長次郎の手を借りて、その思いを形にしたと言われます。
室町末期までは、茶の湯に使われた道具は唐物・高麗物を
「見立て」として転用されたものでした。
利休は初めて創作の道具を茶の湯に取り入れて「侘び茶」を完成させます。
長次郎には先ず赤茶碗を作らせますが、
興味深いことに最近の研究では、聚楽第の長次郎作・獅子像瓦の
成分とこの赤茶碗の成分が同じという成果が発表されています。


杉本貞光 長次郎写し赤楽茶碗