2016.12.26 南蛮花入れ 

カンボジアとベトナム国境にトンレサップ湖
という大きな湖があります。
メコン川の流れが平地に来て淀み
この湖が生まれた。
その湖底から焼き締められた
筒状の容器が引き揚げられることがあります。
竹で編んだものと組み合わせて海老を捕る
蛸壺のようなものではないかと言われています。
それが桃山時代に我が国に送られ
草庵に花入れとして取り上げられました。
利休所持と伝えれているものあります。
近年行われた堺の環濠の発掘調査でも
その破片が多く見つかっています。
南蛮焼き締めの器は、当時の茶人の心を捉え
古田織部は備前でその写しを作らせたほどです。


                
南蛮筒花入れ