このコラムを楽しみながらやらせていただいて
165回が過ぎようとしています。 これからはタイトルの『損する骨董、得する骨董』 という点を重視しながら話を進めていきたいと思います。
世の中には意外な儲け口や得をした話が沢山転がっています。 それを拾うか、手放すかは実は紙一重なのです。 骨董という魅惑に満ちた不思議なものとの出会いを 単に好き、嫌いで見つめるだけでなく、 経済的な面から考えるのもまた楽しいことです。 骨董は趣味の世界なので 自分の好きなものを買って楽しむということに尽きます。 が、結構いろんな思いで作品を収集する方がおられます。 中には骨董を投資と割り切って考え、 購入される方がいるのも事実です。
そんなコレクターのスタンスを分類してみる。 骨董収集に興味のない方も、コレクターになったつもりで 次の五項目をシュミレーションすると、 経済活動においても結構当てはまることがある。
1、価値に関係なく好きなものだけを選ぶ《オタクコレクター》 ※一歩先行くタイミング
2、流行を追う《ブランド志向タイプ》 ※骨董にも時代によって流行り廃りがある。 熱いうち、逃がすな売り時
3、《用いることにこだわるタイプ》-侘び寂好きの茶道具集め ※育てよ、磨けよ、名品は作られる
4、楽しみつつ投資を考える《どっちつかずの虻蜂つかみタイプ》 ※満足度ナンバーワン
5、骨董をモノと考えるー《純粋なプロの目タイプ》 ※執着しないで売買できる冷徹な投資家
コレクターは大まかに言ってこの五つに分類される。 1~4までのコレクターにはよく出会うし、 殆どがこのカテゴリーの中に入る。 純粋に骨董を投資として考え、購入する人には 日本で出会ったことがない。 しかし海外には結構このタイプがいて、 骨董で財をなした人もいる。 これからはこの種の人が日本でも現れるだろう。
この項では1~5までのコレクターのスタイルを 具体的に分析しながら話を進めてみよう。 株をやるにしろ、事業をやるにしろ あなたのアイディアにきっと火が付くはずだ。 何故なら収集することは 人間の深いところに根ざす本能のようなものだから。
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